セネガル代表2-1ポーランド代表の試合展開と日本の対策

2018年6月19日ロシアワールドカップ・グループステージ・グループH第1節セネガル代表2-1ポーランド代表の試合展開と両チームの日本戦における対策を考察した。

試合展開

セネガルは4-4-2で組織的な守備から縦に早いカウンターを仕掛けるサッカーだ。

縦に早いと言ってもロングボールを蹴りこむのではなく、大股でスピードのあるドリブルと必要に応じたショートパスで縦へ早く攻める。

守備は組織的で2人で挟み込んだり、3人で囲んだりして奪う。

その組織的な中でアフリカ系の柔らかくしなやかな身体能力を活かし、奪い取る。

ポーランドは4-2-3-1で最終ラインでボールポゼッションしながらサイドを変えオーソドックスに攻める。

両チームともに試合開始から様子見の展開。

アフリカでは通用しない身体能力

セネガルは攻撃面で身体能力を最大限に生かして攻めている。

これはアフリカ予選では通用しない攻撃だろう。

同じレベルの身体能力同士ならこのプレーは相手に止められてしまう。

アフリカ予選ではナイジェリアのようなパスで攻める方が効果的だ。

しかしワールドカップではアフリカ系の身体能力の高さに他国の選手は対応できない。

セネガルの身体能力を最大限に生かしたサッカーは対戦国には脅威になる。

縦に早い攻撃

セネガルの早い攻撃がポーランドの守備体系が整うまでにシュートまでもっていってしまう。

ポーランドの守備が整ってしまうとなかなか得点できないが、整う前なら得点のチャンスがある。

セネガルの先制点もポーランドが守備体系を整う前に打ったシュートが、守備の整わない混乱で慌てたポーランドDFにあたって入ったオウンゴールだ。

ポーランドのオプション攻撃

ポーランドの攻撃はサイドから最終ライン等を経由して逆サイドへ、そのサイドでクロスを上げて勝負する。

後半ポーランドは攻撃的オプションとして3-2-2-3のフォーメーションで仕掛けてきた。

このフォーメーションは最終ラインの3人とボランチの2人でサイドを変える展開を担当し、前の3FWと2MFが中心で攻撃を仕掛けるという形だ。

サイドが固定されているのでサイドからの攻撃がよりスムーズになっている。

合理的で機能的だが、セネガルが大きく崩されることはない。

レバンドフスキ

ポーランドのレバンドフスキには縦への早さもあり、セネガルのDFと並行して走れる。

しかしこの情報はドイツリーグでプレーしている選手が多い日本代表選手たちはみんな知っているだろう。

サイドを変えないセネガル

後半に入ってもセネガルのスタイルは変わらない。

ボールを奪ったら縦へ早いカウンター、めったにないが、必要に応じてサイドを変える。

セネガルのサイドチェンジが少ないのは、ポーランドがセネガルの縦への突破力を止める事が出来ず、セネガルがそのまま縦へ攻め切ることができるからだ。

それほどセネガル選手の身体能力は高い。

ポーランド攻撃封じは日本封じ

攻撃オプションの3バックに出たポーランドだが、最終ライン3DFとダブルボランチがゲームを作っているのを、セネガルのツートップがプレッシャーをかけてうまくゲームを作れないようにしている。

これはポーランドの攻撃オプションを封じる作戦になる。

しかし同時に柴崎がセネガル2トップに封じられることにもなる。

日本のパスサッカーの生命線にもなる最終ラインから柴崎の経由が使えなくなると日本の試合展開は厳しくなる。

そうなるとコロンビア戦で後半柴崎の負傷交代で山口がボランチに入った時のように、最終ラインだけで左右にゲームを作らなければいけなくなる。

しかし通常の状態であれば、ポーランドのパス回しより、日本のパス回しのが上だろうから、平常心でゲームに入れれば、対応できるはずだ。

その平常心が日本代表の吉田を除くベテラン選手たちにとっては難しい。

柴崎は終始冷静で、昌子や後半の大迫も平常心で戦っていた。

ルール上は問題ない

後半15分セネガルに2点目が入った。

時間稼ぎだったのか、負傷でコートの外に出ていたセネガルのニアンが審判の許可を得て、ハーフェーラインからコートに戻った。

この時戦況は両チームのフィールドプレーヤー全てがセネガル陣内に入っていた。

ニアンがコートに戻ったことを気づかなかったポーランド選手が、スペースを広げる目的か、GKとDFの間のスペースに大きくバックパスを出した。

それをコートに入ってきたニアンが狙ってGKを交わして無人のコールにシュートを決めた。

偶然で、ポーランドにとっては不運な事だが、ルール上は問題ないらしい。

こんな得点シーンは初めて見た。

シミュレーション対策

セネガルの選手達もコロンビアのファルカオ同様シミュレーションを多用していた。

2点目を決めたニアンもシミュレーションに見えた負傷でコートから出て、入った時にポーランドに気付かれず、そのおかげで得点する事が出来た。

日本の失点もファルカオのうまいシミュレーションに審判が騙され、ミスジャッジからFKを取られ、失点してしまっている。

アジア予選で慣れているとはいえ、シミュレーションには気を付けなくてはならない。

セネガルはあれだけの選手やチームの能力がありながら、まだあんなシミュレーションをするとは、残念な限りだ。

しかしこういう日本的で真面目な考え方が、日本サッカーを強くしないのかもしれない。

日本とセネガル

日本はセネガルの選手を2人3人で囲んでも突破される可能性が高い。

日本の選手は身体を投げ出すスライディングは控えて、抜かれても何度でもついていく、すばしっこさと持久力を活かす守備をした方が良い。

セネガルと日本を比較するとコロンビア戦の様に日本不利という予想になってしまう。

しかしワールドカップでは何が起こるかわからない。

決定力不足

決定力不足の日本が得点する為にはたくさんのチャンスが必要という意見がある。

現にコロンビア戦も6本のCK(コーナーキック)で1本決めている。

しかも14本のシュートを打ってPKとCKの2得点。

流れの中では決め切れていない。

つまりセネガル戦でも多くのチャンスが必要になるという事だ。

あのセネガルの組織的守備をポゼッションサッカーで多くのチャンスを作ることはできるのか。

やはりコロンビア戦の様に縦に長いパスの攻撃で崩すことが必要になるのではないか。

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