西野ジャパンのベテラン選手の理由

セネガル戦で見えてきた西野ジャパンのベースとなる戦い方。これをもとに考えれば西野ジャバのこれまでの理解しがたい経緯が全て解き明かすことができる。

ベテランの選抜

4月9日ロシアワールドカップ初戦コロンビア戦の2か月前に解任されたハリルホジッチ前監督に伴い誕生した西野ジャパン。

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その西野ジャパンに調整する為与えられた試合は3試合。

最初の試合は5月30日の国内壮行試合となるガーナ戦。

その試合に招集されたメンバーに驚かされた。

あまりにもベテランが多かったからだ。

そしてガーナ戦を0-2で負けた翌日ロシアワールドカップのメンバーが発表された。

ガーナ戦から若手選手ばかりを落選させたベテラン選手ばかりの西野ジャパンとなったのだ。

ベテランの理由

なぜベテラン選手が選ばれたのか、これを考察する。

例えば長友佑都。

長友は前の所属のクラブチームのイタリアのインテルに2011年から2017年までの6年間に通算200試合出場していた。

その間長友はリーグ戦だけでなく欧州チャンピオンズリーグ等で他国の欧州リーグの世界トップレベルの選手たちとも何度も戦ってきた。

世界のトップレベルの選手とはすなわちワールドカップに出場している他国の代表選手たちだ。

つまり長友はインテルの分析力をもってして、世界のトップレベルの他国の代表選手達と渡り合える実績と経験を持っているのだ。

これは長友だけではない。

本田(元イタリア)、香川(ドイツ)、岡崎(イングランド)、吉田(イングランド)、酒井(フランス)、長谷部(ドイツ)、乾(スペイン)、柴崎(スペイン)、大迫(ドイツ)、武藤(イングランド)、川島(フランス)らも同様。

つまりイタリア、ドイツ、イングランド、スペインのリーグなら世界のトップリーグでトップレベルの他国の代表選手達と渡り合っている。

グループで戦う

いくら所属クラブで戦っているからと言って各国代表選手に個人で対応してしまったら勝てない。

だから日本の各選手たちが持っている各国代表選手に対応する方法を出し合わせて、複数で対応させる。

例えば左サイドの長友と乾が守り方や攻め方の連携案を出し合い、そこに柴崎や長谷部が絡む連携案を加え、香川や大迫との連携、吉田と昌子との連携と話し合って各グループ化していく。

これで前線中央部分や前線左、中盤左、自陣深くの左等の話し合いで各グループが出来ていく。

そのグループを西野監督と選手たちが一緒に組み合わせてチーム全体にしていく。

こうやって西野ジャパンは構成されているのではないか。

試合中にも進化

当然この選手同士の話し合いは試合中にも行われる。

セネガル戦でもセネガルが前半途中にシセ監督の指示で4-3-3フォーメーションの中盤を三角形のダブルボランチに変えた場面があった。

その時に香川が他の選手に相手のポジションの変化を伝え、長谷部や柴崎が対応した。

試合中でも相手の出方に対して選手だけで話し合って対応出来れば監督の指示でプレーする選手より有利とする意見もある。

実績と経験がない若手

原口、宇佐美らはドイツの2部リーグなので世界のトップレベルの選手と戦った経験と実績は少ない。

そして選ばれるべきだったと言われていた中島翔哉(ポルトガル)や久保裕也(ベルギー)や堂安律(オランダ)も同様。

Jリーガーもトップレベルの他国の代表選手達と渡り合った実績も経験も少ない。

ベテラン選手が選ばれて若手が選ばれなかった理由はこれだったのだろう。

間に合わない

西野監督自身が世界のトップレベルの選手から得点する、守り切る戦術をまだ持っていないだろうから、それを知るハリルホジッチ前監督と同じように戦術を選手に伝えることはできないだろう。

それは当たり前で、西野監督に与えられた準備期間は2か月しかなかったのだから。

日本サッカー協会として対戦国のデータはあっても、それを分析して世界のトップレベルの選手に日本選手を対応させる戦術を作り上げるには時間がなかった。

日本人監督の問題点

たとえ4年あったとしても、世界経験のない日本人監督が、世界トップレベルの選手相手のサッカー戦術を作り上げるというのは不可能かもしれない。

その結果、西野監督が選んだチーム作りの方法が、世界トップレベルの選手と戦った経験を持つベテラン選手たちによる、選手同士の話し合いで戦い方を決めていく事だったのだろう。

守備の形だけの調整試合

だから守備に対する最低限の形だけをガーナ戦とスイス戦で指導し、実行させた。

細かいところは選手たちの話し合いで作らせた。

それは試合前だけでなく、試合中まで継続して行われ、つまり試合中にも変化進化していった。

形は関係ない

西野ジャパンにとってフォーメーションは関係ないのだ。

選手同士で話し合いながらチームを作っていくサッカーだから3バックでも4バックでも関係ない。

攻め方はポゼッションサッカーをベースに相手が奪いにラインを上げてきたら裏へロングボール、スペースが空いたらそこへショートパス。

フォーメーションはあまり関係ない。

経験値の問題

問題点もある。

ベテラン選手が話し合って出す対策が必ず正解とは限らない。

それは監督の采配も同じで、必ず結果が出るとは限らない。

ベテラン選手に対する経験値を有効とするなら、ハリルホジッチを含め各代表チームの監督は、もっと優れた多くの経験値を持っているのだから、もっと有効という事になる。

守備には問題

コロンビア戦で1失点、セネガル戦で2失点、2試合で3失点している。

連携を取る期間がなかった事もあるが、失点に関連したミスの内容が酷い。

攻撃面は良いのだが、守備面が追いついていない。

日本人に合う

西野ジャパンのチーム作りは日本人に合っているのだろう。

ハリルジャパンのチーム作りは監督による規律や統制だった。

Jリーグの外国人監督の中にも厳しい監督がいた。

それは日本人の「失敗してはいけない」という文化を知らないからなのだろう。

欧米人はトライする事を良しとする。

日本人は失敗しない事を良しとする。

このDNAが潜在意識の中にしみこんでいる。

トライする事を良しとする選手たちには確かに規律や統制は必要になってくる。

しかし失敗しない文化の日本人に規律や統制は、必要以上の足かせになるのではないか。

日本人である西野監督は選手たちに自由にやらせる方が、その力を発揮できることを知っている。

だからからこのチーム作りを実践しているのだろう。

そして西野ジャバはワールドカップで結果を出している。

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