西野ジャパンのチーム作りの理由を考察する

6月8日のスイス戦に完敗しても、相変わらず選手で話し合うチーム作りを続ける西野ジャパン。ロシアワールドカップ本番に時間的に間に合わない可能性が高いチーム作りだ。なぜ西野監督はこのようなチーム作りの方法を選んだのか、技術委員長だった頃の西野氏の処遇も確認しながら考察した。

話し合ってチーム作り

スイス戦後も相変わらず選手たちの話し合いでチームは作られつつあるようだ。

このサイトでも紹介した「ボトムアップ理論」か。

サイト内リンク:西野ジャパンとボトムアップ理論と日本人的文化と役割 | サッカー日本代表考察

ただ結果が出てないだけに話はうまくまとまっていないようでもある。

当然守備側にはその言い分、攻撃側にはその言い分がある。

まだチームが出来上がる過程だとすればどんなチームが出来上がるのか。

実験なら時間は十分

ロシアワールドカップで結果を出すという事を考えれば「ボトムアップ理論」では時間が足りない。

しかし日本代表がこの先もこのやり方で戦っていくなら、このロシアワールドカップは、次の2022カタールワールドカップに向けていい教材になる。

世界が重要視するワールドカップを練習試合の様に位置づけて、ポゼッションサッカーとボトムアップ理論を実験している事になるのだから。

応援の虚しさ

ファンの応援も虚しく感じる。

ファンは代表選手が必死で勝とうとするから、頑張って応援しようとする。

それを試合で実験している様に語る一部の選手や田嶋会長や西野監督。

負けたけど良い内容だったと言って、次は頑張って勝つんだという気持ちをほとんど感じさせない。

中には危機感を感じている選手もいる。

連敗して、2試合で4失点無得点の試合をして、チームとしての危機感は全く感じていないと言い切る指揮官を見ていると、この先どうなるのかわからなくなる。

もう少し応援しているファンの事を考えるコメントをするべきではないか。

はしごを外された

ハリルホジッチが解任される寸前の2018年3月のウクライナ戦後、当時の技術委員長である西野監督は「解任はない」と断言していた。

本来代表監督を解任する時に一番密接に関わっていなければならない技術委員長が、全く無視されて、会長と一部のベテラン選手で代表監督解任が行われたとの報道もある。

外部参考サイト:ハリル氏解任劇の原因「2人の選手」は本田と香川か(東スポWeb)

真実は田嶋会長しかわからないのだが。

会長と選手で代表監督を解任したという報道が本当なら、西野技術委員長としてはこんな屈辱はない。

異常な人事

代表監督解任の責任は代表監督を補佐する技術委員会に、つまりその責任者である西野技術委員長にあったはずだ。

技術委員会を飛び越して会長が自ら解任を決めたのだから、飛び越された西野技術委員長の責任は重大である。

一般的にこの様な飛越しは、技術委員会は役に立たないから、その上の権限である会長が決定するという事である。

重大な責任のある西野技術委員長は本来ハリルホジッチと一緒に辞めるべきなのに、なんと田嶋会長は次の代表監督に指名し、西野氏はそれを了承した。

これも一般的に考えると、役に立たない技術委員会だから無視して上の権限の会長が代表監督解任決断したのに、その役に立たない処罰さなければならないはずの西野技術委員長に、重要ポストである代表監督に就任依頼するとは異常な事だ。

これを田嶋会長は緊急事態という名目で行っている。

責任の取り方

その辺りの西野監督の心情は計り知れないが、心情の中の一つに汚れ仕事を引き受けるという事があったのではないか。

それが重大な責任のある技術委員長としての責任の取り方と考えたかもしれない。

ちょっと詳しいサッカーファンならワールドカップ2か月前での監督解任は予選通過の可能性が大きく下がることはわかっている。

1994年にアトランタオリンピックU-23日本代表監督、1998年に柏レイソルの監督、2002年にガンバ大阪監督で数々の栄光を成しえた西野監督が、それをわからないわけがない。

戦術を継続させれば

時間がない中で、ロシアワールドカップ本番までの2か月間で、厳密には今回の代表選手が初めて集まった5月21日の千葉県習志野の代表合宿からの30日間で、「ボトムアップ理論」で本番を勝てるチームができるはずがない事は明らかだ。

これも西野監督がわからないわけがない。

まだハリルホジッチのサッカーをベースに多少の変更を入れて、今までのメンバーで戦うなら、本番で勝つ希望は持てる。

可能性は低いが西野監督が主導する新しい戦術を理解させプレーさせれば勝てるかもしれない。

西野監督の引き出しの一つ「アトランタの奇跡」の引いて守ってカウンターを仕掛けるサッカーなら予選通過できるかもしれない。

しかし守備的ボランチである青山をケガで、井手口と三竿を招集から外してしまったら、本番で守備的に戦う事も難しい。

それどころか西野監督自らが守備的に戦う最後の手段の退路を断ったようにも思える。

ここまでを考察しても西野監督は勝つことを第一としているようには思えない。

もしこれで勝てるなら、日本代表チームに調整期間はいらないし、優れた戦術を持つ監督も必要ないという事になる。

不明な二人

西野ジャパンは本番で勝利するには一番無理なやり方をここまで続けている。

まるでハリルジャパンを独裁と決めつけている一部報道に対して、それにあてつけるかのように、選手たちに話合わせてチームを作っている。

もしハリルが独裁だったなら、それを気づかなかった、又は見て見ぬふりをした、又は独裁ではないと判断していた技術委員会には大きな責任がある。

もしかすると西野監督はこのサイトで考察したように一部ベテラン選手たちに責任を取らせようとしているのか。

サイト内リンク:ロシアW杯23人は責任か仇を取らせる代表かを考察 | サッカー日本代表考察

これが西野監督の無言の抗議も含まれているなら、田嶋会長が積極的に支持するはずはない。

何かで利害が一致しないと田嶋会長は支持しないだろうし、そうでなければ、批判はできないだろうから、せめて沈黙しているはずだ。

しかし田嶋会長は今の西野監督のやり方を出演しているテレビで積極的に支持している。

話し合いによる選手ファーストのチーム作りを日本のサッカーとしてやっていければ、サッカーのイメージアップになるとでも思っているのだろうか。

外国でボトムアップ理論

欧米やアフリカでこのやり方をやったらどうなるのか。

彼らは個人がしっかり自分の利益を主張する。

チーム、つまり集団の利益よりも個人の利益を優先させる。

選手の話し合いなどでチームができあがることはありえないだろう。

日本人の個人の主張力

日本人はどうか。

最近は個人の主張ができるようになってきたが、やはり個人よりも集団の利益を考えるのが古くからの日本人の文化だ。

だからこそ経済では世界のトップ3に位置で来ている。

これは誇れることだし他国も見習おうとしていることだ。

しかしサッカーではどうだろう。

個人を主張できない者は主張出来る者に従わざるを得ない。

こういう状況をネット情報では「ハリルの独裁」と表現していた。

まして主張できる者が自分の利益の為にチーム全体を従わせようとしたら、酷いチームが出来上がってしまう。

プロ選手ならスポンサーがついているから、スポンサーの力が強い選手と弱い選手とでは、忖度が働いて強い選手の思い通りのチームになってしまう。

だから全てを公平に判断して、チーム戦術を決定する監督がいるのではないのか。

選手たちで話し合ってチームを作る西野ジャパンのやり方を貫いて、この先日本サッカーに何がもたらされるのか、心配になるのは古い考え方なのだろうか。

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