田嶋会長と西野監督の謎のコメントを考察

スイス代表戦後の田嶋会長と西野監督のコメントはネット情報でそのコメントに批判的なものが多かった。彼らのコメントはファンの思いと離れているように思える。それはなぜなのかを考察する。

ここまでの状況

6月8日にスイス代表との試合が終了してここまでの状況を整理したい。

5月30日ガーナ戦をホームで戦って、拙い守備と、サイドからロングボールを放り込むだけの攻撃で、0-2で完敗した。

6月8日ワールドカップのオーストリア合宿で、スイスとイタリアの国境付近でFIFAランキング6位のスイスと戦って、やはり0-2で完敗した。

両試合ともPKを与え、スイス戦の2失点目は完全に崩されて失点している。

両試合ともに相手の脅威とならない局面でポゼッションするものの、無得点。

12日に最後の国際親善試合のパラグアイ戦を残しているものの、この試合はスイス戦の控え選手中心で戦うと西野監督はコメントしている。

ロシアワールドカップ本番第1節コロンビア戦まであと9日。

このままでいいのだろうか。

ファンと田嶋会長・西野監督の乖離

しかし日本サッカー協会田嶋会長はNHKのスイス代表戦の放送の中で、そしてハーフタイムのインタビューでも、西野監督がやろうとしているサッカーが見えていた、コロンビア戦に向けてしっかり準備するという意味では十分な時間とコメントした。

スイスに完敗した後のインタビューで同調するかのようなコメントを西野監督もしている。

ネット情報でもいい内容の試合だったという評価はとても少ない。

ほとんどが不安視するものだ。

この乖離は何なのか。

「勝つ」とは言ってない

ここまでの田嶋会長や西野監督のコメントを聞いていると変な違和感を感じる。

二人とも明確に「コロンビア戦に勝つ」とは言っていないのである。

「コロンビアに勝つ為には」とか「コロンビアに勝って」等の事はほとんど聞かない。。

そんな事は当たり前の事だから言わないのではないか。

しかし選手たちを鼓舞する為にも、ファンの応援を得る為にもそれは必要な言葉ではないのか。

なぜもっと積極的に「勝つ」という言葉を使わないのか。

ポゼッションサッカー

西野ジャパンはハリルジャパンと比べてポゼッションサッカーを重視している。

サックジャパンに近付いていると言えるが、現状は程遠い状態。

ポゼッションサッカーでこのロシアワールドカップを勝利する事は時間的に難しい。

サイト内リンク:2018.6.8日本代表0-2スイス代表の試合結果と内容評価 | サッカー日本代表考察

もしかしたら西野ジャパンはザックジャパンに近付ける事が目的で、ロシアワールドカップ後の森保ジャパンで追いついて追い越そうとしているのか。

万が一西野監督でベスト16まで行って、ロシアワールドカップ後も西野ジャパンで行っても、2年後の監督査定で森保監督に切り替える事もできる。

サイト内リンク:ラモス氏、武田氏、北澤氏、福田氏の立ち位置とコメント | サッカー日本代表考察>2020年までは日本人監督

たとえ今回のワールドカップで予選敗退しても、ポゼッションサッカーを「日本のサッカー」として世界と戦う事を正当化して、それを森保監督に引き継がせるつもりなのか。

ファンとの乖離の原因

ファンは4年に一度のワールドカップを勝つことを第一の目的としている。

しかしもしかしたら田嶋会長や西野監督はポゼッションサッカーの進展を第一の目的とし、ロシアワールドカップで勝つ事は第二の目的としているのかもしれない。

「日本のサッカー」はポゼッションサッカーだと彼らで決めていて、そのサッカーでロシアワールドカップもそれ以降も戦っていく。

つまりポゼッションサッカーでこのワールドカップを勝てれば良いが、勝てなくても仕方ないと考えているのかもしれない。

ポゼッションサッカーを完成に向けていく事が目的で、その過程にガーナ戦があり、スイス戦、パラグアイ戦、そしてファンが本番と思い込んでいるワールドカップのコロンビア戦、セネガル戦、ポーランド戦があるのではないか。

ポゼッションサッカーで戦うという事を、世界に示すことが第一の目的なのではないのか。

もしそうならここがファンとの相違点になっているのだ。

だからファンは田嶋会長や西野監督のコメントが理解できないのではないか。

こう考えれば今の現状はしっくりくる。

マイアミの奇跡はない

だからハリルホジッチを解任したのかもしれない。

サイト内リンク:ハリルホジッチ監督解任 | サッカー日本代表考察

ハリルホジッチ監督の様に、たとえ相手を研究し尽くして勝ったとしても、それは相手に合わせるサッカーで、自分たちのスタイルのようなものがない事になってしまう。

田嶋監督が望んでいる「日本のサッカー」ではないのだろう。

だから今回のロシアワールドカップでは「マイアミの奇跡」はなく、結果的に負けることになっても、ポゼッションサッカーを半歩でも前進さるつもりなのかもしれない。

焦る必要はない

日本サッカー協会は焦る必要はないのだ。

キリンをはじめ、アディダスジャパン株式会社等の大企業スポンサーのおかげで、その契約によっては長期的に資金が入ってくる。

サッカー協会全盛期と言ってもいいのではないか。

だから今回のロシアワールドカップで日本代表選手が活躍して、何が何でも新たなスポンサーについてもらわなければならないという状況でもない。

長期ビジョンでサッカー協会の運営をやっていける。

つまり資金的に考えればロシアワールドカップで何が何でも勝つ必要はないのだ。

会長選挙

政治的に会長交替の可能性がある会長選挙を考えても焦る必要はない。

サイト内リンク:2016年サッカー協会会長選挙がハリルホジッチ監督解任の始まりか | サッカー日本代表考察

会長選挙の前後では上のサイト内リンクの記事の様に色々な事が起こるが、次の会長選挙は2020年であと1年6か月ある。

次の選挙で田嶋会長は三選を狙っているのかどうかはわからないが、2019年1月に行われるアジアカップで、ポゼッションサッカーで結果を出せれば三選の可能性も上がる。

田嶋会長を支持しているといわれている第10代会長の川淵三郎氏も6年間会長職に就いている。

田嶋会長は反対派閥の三菱派を抑え込んで長期体制を維持しようとしているのかもしれない。

ファンが不在ならスポンサーはどうなる

スイス戦後の西野監督のコメントは「皆さんがどう捉えたか」と話し始めたが、応援してくれているファンがどう捉えたかという事はとても大事で、ファンが捉えたであろう事をもっと意識したコメントが必要ではないのか。

今回のロシアワールドカップで日本代表選手たちを見送りに空港へ行ったファンは、前回ブラジルワールドカップの時は700人程もいたのに、今回は150人程しかいなかったという。

外部参考サイト:日本代表見送りファン4年前は700人から150人に激減…帰国時に大フィーバーなるか : スポーツ報知

ロシアワールドカップの盛り上がりが欠けているという報道もある。

外部参考サイト:神戸新聞NEXT|スポーツ|スポンサーへの「忖度ジャパン」? サッカーW杯盛り上がらず

街の一部の人の声を紹介したもので、サッカーファンが今回の日本代表を「忖度ジャパン」と揶揄し、ロシアワールドカップが盛り上がらないのではないかと危惧する記事だ。

ファンに理解できない事を続けていたら本当にファンは離れていくのではないか。

ファンが離れていくようなサッカー界に、それでもスポンサーはついてくれるのだろうか。

本当の意味でスポンサーの為になる事を考えた方が良いのではないのか。

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