西野代表監督の後任はクリンスマンか森保一か

2018年7月末で退任する日本代表西野監督の後任探しの問題から、活字のメディアと協会内部の関係、代表監督を承認する理事会の存在を考察する。

代表監督決定までの協会の動き

日本代表監督後任問題で見えてくるのは、協会内にあるとされている派閥の勢力のバランス、スポンサーの影響力又は協会幹部による忖度、協会と各メディアの関係性等だ。

これらが表に出てくるようになれば、日本サッカー界にとって重大事項なのにその理由がはっきりしない、例えばハリルホジッチ監督解任の様な事は減ってくると考えている。

昨日に続き、日本代表監督の後任問題で新たな動きや掘り下げた記事はないかと探してみた。

活字のメディア

ゲキサカ、サッカーダイジェスト、サッカーキング、ゴール誌はこの件を報じていない。

代表監督が決定してからの報道になるのだろう。

この件を継続的に報じているのはスポーツ報知、スポニチ、日刊スポーツ、サンスポあたりか。

本来は代表監督が決まってからの報道になるのが常識的なのだろうが、スポーツ紙側に別の意図、例えばサッカー協会内の派閥の力学のバランスや、世論誘導の意図があるとするなら話は別だ。

スポーツ紙の報道内容

スポーツ紙の報道内容を見てみるとスポーツ報知、スポニチ、サンスポはクリンスマン氏の代表監督就任を強く推しているように思える。

今日のスポーツ報知の記事でも田嶋会長が準決勝、決勝視察を理由に再びロシアに渡り、テレビ放送の解説をするクリンスマン氏と最終交渉するのではないかという内容の記事が掲載されている。

外部参考サイト:クリンスマン氏、日本代表監督に「やる気マンマン」 : スポーツ報知

ただ記事をよく読んでみると、クリンスマン氏と近い知人が「まだ(日本協会から)オファーは来ていないが、ユルゲンは興味を持っている」とコメントしていると書かれている。

つまり本人からの話ではなく、知人からの話で、その上まだ日本サッカー協会からオファーが来ていないと答えている。

昨日のあるスポーツ紙の報道では日本サッカー協会が年俸200万ユーロという契約金額まで提示していると書いていた。

サイト内リンク:帰国会見で西野監督退任・後任監督はクリンスマンか | サッカー日本代表考察>急転直下

もし水面下で契約金額まで提示されていたら「まだ(日本協会から)オファーは来ていないが」とは答えないと思うが。

ハリルホジッチの時に失敗したとされるコミュニケーション問題も元ドイツ代表DFで元浦和監督のギド・ブッフバルト氏をコーチとして招聘する事で解決すると言われていたが、ブッフバルト氏は「オファーが届けば、前向きに検討する意向」と語っている。

つまりブッフバルト氏にもオファーは届いていないのだ。

森保五輪監督の兼任は無理

サンスポもクリンスマン氏を推しているようだ。

東京五輪で指揮を執る森保一監督(49)がA代表と兼任するプランがあるが、「負担が大きい」との慎重論が強い。
外部参考サイト:クリンスマン氏と電撃接触か!田嶋会長、代表新監督選定へ向け10日再びロシアへ (3/3ページ) – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

ご丁寧に森保代表監督説を否定している。

五輪監督と兼務する事でベテランが代表引退した次の日本代表を新たに作り上げていく過程で若手を発掘する事もできていいことかもしれない。

しかし五輪とはいえ初めての代表監督の就任なのに、その上A代表監督との兼務となるとその重責も含めてこなせるものではない。

森保氏の49歳という若さと、現在の五輪代表監督以外のカテゴリーの代表監督もないという経験の少なさでは、確かに兼任は難しいとも考えられる。

森保コーチ留任か

スポニチもクリンスマン氏の代表監督という報道で「組閣も進む。西野ジャパンの継承者として20年東京五輪監督を務める森保一コーチは留任が有力。」と書かれている。

外部参考サイト:クリンスマン氏と最終交渉!田嶋会長 W杯中のロシアで接触へ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

クリンスマン氏を代表監督として招聘して森保氏をコーチとして、クリンスマン氏のチームの作り方を経験させるのは、森保氏の将来にとって良いことかもしれない。

森保代表監督と見えるがコーチかも

日刊スポーツは今日の報道でも森保代表監督という方向性の記事を掲載している。

外部参考サイト:クリンスマン氏と電撃接触か!田嶋会長、代表新監督選定へ向け10日再びロシアへ (3/3ページ) – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

7月5日に東京都内の焼き肉店で行われた日本代表全選手とスタッフとの慰労会での内容を書いている。

田嶋会長に選手たちからも冗談交じりに次期代表監督の質問が出ていたようだ。

この記事のタイトルは気になる。

日刊スポーツは他社がクリンスマン氏の代表監督の可能性を報道した時にも森保代表監督就任を報道していた。

しかし今日のこの記事では「クリンスマン氏と電撃接触か」に変わっている。

森保代表監督就任の雲色が怪しいと考えたのだろうか。

その空間だけは、違う時間が流れていた。協会スタッフや選手らの目撃情報によると、慰労会が盛り上がっている最中、田嶋会長が森保監督のテーブルにスッと席を移した。笑顔の会釈の後、会話が始まった。時には真剣な顔になりながら、主に田嶋会長が会話をリードしていたという。
外部参考サイト:クリンスマン氏と電撃接触か!田嶋会長、代表新監督選定へ向け10日再びロシアへ (3/3ページ) – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

意味深な書き方だ。

そしてこの記事は田嶋会長がロシアワールドカップ前から日本人監督でやりたいと言っていたことを書いて、二人の会話は、代表監督を頼むか、引き続きコーチを頼むか、雑談かはわからないと締めくくっている。

森保代表監督説に対して弱気になっている様にも思える。

2020年会長選挙

2020年に再び日本サッカー協会会長選挙が行われる。

岡田武史氏の提言が承諾されているのなら次は三菱派閥の人が会長になるはずである。

サイト内リンク:2017年12月にハリルホジッチ監督を解任しなかった政治的考察と協会内派閥 | サッカー日本代表考察>会長選挙の弊害

ここで決められる代表監督で2022カタールワールドカップを戦う時の協会会長は三菱派閥の人になる可能性が高い。

つまり田嶋会長がどんなに日本人代表監督が良いと言っても、三菱派閥から推薦された人を受け入れなければ、ハリルホジッチの時の様な意味不明な代表監督解任がおこるかもしれない。

理事会の存在

まず前提として日本代表監督の決定は、技術委員会が決めた人物を理事会が承認する事で決定される、という事を覚えていてもらって、ここからの内容を読んでいただきたい。

ハリルホジッチ解任時の4月の理事会の動きが変だった。

サイト内リンク:ハリルホジッチ監督解任の裁判提訴 | サッカー日本代表考察

田嶋会長がハリルホジッチ監督を解任した事案が4月12日の第5回理事会の決議事項に記されていなかった。

当初田嶋会長の根回しができていない事が問題かと思っていた。

そして5月17日の第6回理事会の決議事項の冒頭で「4 月 12 日開催の第 5 回理事会で報告の上、承認されたことを確認するとともに、念のため再度の承認決議をお願いしたい。」という後付けのような形でハリルホジッチ監督解任が理事会で承認されている。

理事会の承認なしに田嶋会長の独断でハリルホジッチを解任したことに対する理事会の抵抗ではないかと考えられる。

理事会が代表監督として承認したハリルホジッチを理事会の承認なく会長が独断で解任したのだから、理事会は顔をつぶされたことになる。

今回のクリンスマン氏の代表監督の報道もリストアップという言葉が使われていて、田嶋会長の影響力が強いと考えられる技術委員会がリストアップするわけもなく、変だと思っていた。

しかし理事会が水面下で行ったのだとすると「リストアップ」という表現も納得できる。

つまり今回の件は理事会が三菱派閥の協力のもと代表監督をリストアップし、クリンスマン氏に絞り、日刊スポーツ以外の報道機関に漏らし、田嶋会長の森保代表監督への動きを制したのかもしれない。

今回の件は理事会が先に動き、報道を利用して、クリンスマン氏で世論を盛り上げ、既成事実化し、田嶋会長が承諾するしかない様に持って行っているのではないのか。

今日までの協会の動きと過去の田嶋会長の言動からこんな考察になってくる。

今後の考察

今後の代表監督決定までの考察は東京五輪、2022カタールワールドカップのアジア予選そして前園氏の記事から考察していきたい。

外部参考サイト:前園真聖氏が次期日本代表監督について仰天提案 「2年間外国人で、それから日本人」 – ライブドアニュース

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