西野監督のベルギー戦の試合前日会見から考察

7月3日早朝3時試合開始のロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦日本代表-ベルギー代表の西野監督の試合前日会見。そこで語られた西野監督の第3戦ポーランド戦で先発6人を変更した理由を中心に会見内容を考察する。ベルギー戦の試合放送はNHKで放映。

西野監督のベルギー戦試合前日会見

西野監督のベルギー戦の試合前日の会見が行われた。

外部参考サイト:日本vsベルギー 試合前日の西野朗監督会見要旨 | ゲキサカ

PK練習しない

PK戦の準備について質問があった。

それに対して西野監督はPKの練習はしていないと答えた。

理由はPK戦の精神状態をトレーニングで作ることはできないからだそうだ。

たしかにPK戦は緊張するだろう。

しかし練習しないのはどうかと思う。

例えばPKを何度も繰り返し練習して、練習で100%に近く決めれるようになれば、それが自信になるはずだ。

練習していない状態で緊張するよりも、練習して100%に近い状態で緊張する方が、同じ緊張している状態なのだから決まる確率は高いように思える。

何もPKに限らずサッカーの練習というものは本番でそれに近いものを出せるようになる為、反復して練習するのだから、緊張感は変わらないから練習してもしなくてもいいというのは、どうなのだろうか。

失敗が怖いから緊張

なにより緊張という事が問題で、一般的に日本人は緊張しやすいといわれている。

何度も書いてしまうが、やはり日本人は失敗を恐れるからだろう。

トライすると考える事が出来れば緊張感もいい方向の緊張感に変わるのではないか。

メンタルトレーニングというか、科学的なトレーニングが何かあるのではないのか。

まぁPKに至る前に決着をつけるという西野監督の考え方は正論だし、その意気込みで勝ってほしい。

精神的余裕

2002日韓ワールドカップと2010南アフリカワールドカップもベスト16まで勝ち進んだが、グループリーグで全力を出し過ぎて、決勝トーナメントでは余力が無かったのではないか、強豪国は決勝トーナメントが本番と考えているのではないか、ベルギーが決勝トーナメント1回戦にむけて精神的に余裕のある戦い方をしたのと同じように日本代表も精神的余裕も持って決勝トーナメントに臨める準備をしながら戦った、という趣旨のコメントを西野監督はしている。

とんでもない話だ。

ベルギーが精神的な余裕を作れたのは、グループリーグGの第1戦3-0パナマ、第2戦5-2チュニジアと連勝し、この2戦で決勝トーナメント進出を決めたから、第3戦のイングランド戦でGKクルトワとセンターバックのボヤタ以外の9人の選手を入れ替えたのだ。

決勝トーナメント進出が決まっていなければ、ベストメンバーで戦っていたに決まっている。

欧州からすれば、格下と見ていたアジアの韓国に、ロスタイムだけで2失点を喫した、FIFAランク1位のドイツの敗退を見ているのだから、全ての国の監督は決勝トーナメント進出が決まっていない限りベストメンバーで試合終了まで全力で戦うだろう。

選手6人変更の記事内容の訂正

まだこのサイトできちんと訂正していないので、しなくてはならない。

このサイトでポーランド戦の先発選手6人変更の情報は公開練習の時に確認されたと書いた。

その情報源は某テレビ局の某女子アナの発言からだった。

しかし実際その練習は長友や本田の発言から非公開練習だったようで、何らかの手段で盗み見て報じたのか、日本代表内部に情報提供者がいる可能性があって、そこから漏れたものなのか等と考えられていて今のところはっきりしていない。

サイト内リンク:ポーランド戦の終盤の時間稼ぎのパス回し問題 | サッカー日本代表考察>漏れた情報

公開練習の時に先発6人変更してポーランドを欺く情報戦ではなかったようだ。

長友や本田のコメントが本当だとすると、日本サッカー協会の情報管理能力は低い。

又は長友や本田の情報が、日本代表の情報は漏れやすいと錯覚させるベルギーへの情報操作か…とここまで考えるのは幼稚で馬鹿げている。

選手6人変更の真実

主力を休ませたと言われると、ある部分、そういう主力に対してのアプローチもあるが、このチームではバックアップとは言いたくない。

外部参考サイト:日本vsベルギー 試合前日の西野朗監督会見要旨 | ゲキサカ

またもやこのサイトで書いた前提が崩れた。

このサイトでは西野監督が第3戦のポーランド戦の選手6人の変更を新しい選手を起用する事で良い動きができるからと考察していた。

外部参考サイト:ポーランド戦の西野監督の試合前日会見と戦い方 | サッカー日本代表考察

西野ジャバの23人の選手たちに実力差はない。
第1戦第2戦に先発出場した選手は同じ選手で、第3戦に疲れている選手を起用するよりも、新しい選手を起用する方が、戦力として第1戦第2戦に先発出場した選手よりも上回るはず。
決まってもいない決勝トーナメント1回戦に向けた温存など、Jリーグで270勝した名監督がそんな愚かな事をするわけがない。

これがこのサイトの考察だった。

しかし違っていたようだ。

この会見のポーランドとの第3戦の「選手6人の変更」の理由を要約すると、西野監督はおそらく第1戦に勝ち、第2戦に引分けてから、日本はすでにベスト16に進んだ経験が2度あるから、決勝トーナメントに進むのはある程度織り込み済みで、決勝トーナメントの事も考えながら、選手の起用方法も3戦で全てのメンバーで戦い、決勝トーナメントに出場させる選手は休ませる戦い方をしたのだそうだ。

西野監督のこの考え方はなんとも愚かとしか言いようのない、ワールドカップを戦う監督として残念な考え方だ。

ワールドカップのグループリーグは決勝トーナメント進出が決まるまで、どんな強豪チームでも全力で戦う。

決勝トーナメントで起用する選手を休ませる、等というのは決勝トーナメント進出が決まってからだ。

目の前をしっかり見据えなければ、世界1位のドイツでさえグループリーグで敗退する。

第1戦から全力で戦って、第3戦でも全力で戦って、力尽きた状態でも、決勝トーナメント1回戦に臨んで、それでも死力を尽くして戦わなければならない、それがワールドカップだ。

だからこそワールドカップに世界中が熱狂するのだし、ビジネスとして千億を超えるお金が動く。

そのワールドカップに2回ベスト16を経験しただけで、決勝トーナメント常連国と勘違いしているような考え方で、グループリーグ第3戦目を戦っていたなんて。

そしてそれを言葉にして世界に発信してしまうなんて。

ブラジルも苦闘

あのブラジルのネイマールが流した涙は何だったのか。

グループE第2戦ブラジル2-0コスタリカでようやく得点を決めたブラジルのエース・ネイマール。

ワールドカップでも苦しみぬいて戦ってようやく手にしたグループリーグ突破。

当然ブラジルも他国同様に第2戦目で決勝トーナメント進出が決まらなかったので、グループリーグ全3戦ともにベストな、左サイドバックを替えただけのほぼ同じメンバーで戦っている。

西野監督がグループリーグ第3戦で戦っていた時の精神はあのブラジルよりもすでに上にいたという事になる。

変な質問

会見の記事によると、質問者が不思議な質問の仕方をしている。

「川島はベルギーで何年もプレーしていた。弱みを握られているということでベルギーが有利になるか。」という質問。

それに対して西野監督は「ベルギーの選手はおそらく分析するまでもなく、彼のプレースタイルをよく知っている。彼もすべて知っている部分もある。」と答えている。

不思議なのは、なぜ質問者は川島が何年もベルギーでプレーしていたから、「ベルギーの選手の事をよく知ってて日本が有利になるのではないか」と質問しないのだろう。

個人によって考え方が違うから何とも言えないが、この辺りにも「トライする」ではなく「失敗が怖い」という意識があるのかもしれない。

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