セネガル戦の西野ジャパンの先発と守備的戦術の弊害

6月24日グループH第2節日本-セネガル戦(日本テレビ系列23:40放送で22:00から特別版も放送)に向けた西野監督の先発コメントと理想のメンバー予想と守備的な戦い方の弊害について考察する。

セネガル戦の先発メンバーはそのまま

日本代表はベースキャンプ地のカザンでセネガル戦に向けた調整を行っている。

外部参考サイト:西野監督が本田の状態に言及、セネガル戦先発の「ベースは初戦」 | ゲキサカ

この記事の中で西野監督は次の試合のセネガル戦はコロンビア戦の先発で考えているとコメントしている。

これはセオリーという所か、前の試合に勝っているのだから、メンバーを変える必要はない。

勝ったメンバーだから現時点では最強のメンバーという事になるわけだ。

リアクションサッカーを否定しているなら猶更で、セネガルだから別のメンバーにと変えてしまったら、リアクションサッカーになってしまう。

リアクションサッカーの事ばかり言うのは変だと思われるかもしれないが、西野監督がなぜかそれを否定する事を強く意識しているようなので、書いている。

サイト内リンク:コロンビア戦の日本代表はリアクションサッカーか | サッカー日本代表考察

本田の負傷

本田の右太腿打撲についても、別メニュー調整中で、セネガル戦に出場できるかどうか微妙なようだ。

本田は確かにCK(コーナーキック)からアシストしたが、ボールが良かったというよりも、大迫がうまかったといった方がいいかと思う。

キックの精度は柴崎の方が高いし、残念だがフィールドのプレーも本田ではもう限界なのではないかと感じた。

特に次の試合のセネガルは、相手を囲んでボールを奪う組織的な守備もできるし、1対1の守備も強く、ポーランドの選手に勝っていた印象がある。

本田では、いや香川でさえもボールキープなどできない可能性が高い。

縦へのロングボール

セネガルとポーランドの試合を観ていて、ポーランドがあまり使っていなかった攻め方がある。

日本がコロンビア戦での攻撃で使った縦に長いロングボールだ。

ポーランドは欧州のチームらしくボールを奪ったら最終ラインとボランチでパスを回しながらサイドを変えて攻めていた。

セネガルの守備は左右の展開に対してはしっかり組織だった守備で対応していた。

ポーランドは縦へのロングボールを入れる事はあまりしなかった。

そういう意味ではポーランドもリアクションサッカーではなく、自分たちのサッカーを貫いたことになるのだが。

トップ下の不必要

セネガルに対してはトップ下を置くなら大島が良いのではないか。

大島なら攻撃能力も高いし、ボランチ経験もある。

コロンビア戦における香川の主な役割は前線からのコースを切る守備だった。

だったらボランチ経験のある大島の方が有効なのではないか。

コロンビア戦に関しては一時的にリードし、同点に追いつかれたが、日本の目標は勝点を得る事、つまり同点でもいいという事だったので、トップ下の香川の位置にボールが入ることは少なかった。

トップ下の位置というのは相手に取られた場合、一番失点に繋がりやすい位置とした統計があるようだ。

外部参考サイト:前回コロンビア戦、「支配率で勝る日本」が惨敗した原因は改善したか|サッカー代表|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

この記事では試合中の色々な数値データを比較して真ん中で奪われるのは危ないというようなことが書かれている。

本田の好判断

この記事と照らし合わせてコロンビア戦を観ると、後半に本田が香川に替わって出場した時、トップ下にもかかわらず、真ん中にボールを配給するのは危険と考えて、右サイドに張り付いていたのかも、と考える。

なにせ日本は同点でもいい状況だったのだから。

もしそうなら本田はサッカー頭が良い。

大島のタイプ

大島の話に戻すが、当然香川よりも守備がうまい。

ただ難点はまだ試合に出ていないという事だ。

大島がどのタイプかわからないが、日本のメンバーの主にブラジルワールドカップを経験した選手たちは、コロンビア戦では緊張でアップアップになっていた。

未経験の柴崎や酒井や昌子等の方が落ち着いていたように見受けられた。

大島はどちらのタイプなのか、ちょっとわからないが、何となく緊張するタイプのように思える。

図太い感じがしない。

大島の起用方法

だとすると大島をいきなりトップ下起用するのは残念だが厳しいかもしれない。

大島を一旦ボランチで先発させて、トップ下に柴崎を置いておいて、試合中慣れたころにポジションチェンジさせるというやり方もあるが。

当然大島にはポジションチェンジを事前に伝えておいて。

相手に対しても突然ボランチとトップ下がチェンジしたら戸惑うかもしれない。

なんとも無責任に先発メンバーを予想しているが、試合が始まるまではこれが楽しい。

セネガルのスピードと原口のスピード

セネガルとポーランドの試合を見た時にとにかくセネガルは速いと感じた。

サイト内リンク:セネガル代表2-1ポーランド代表の試合展開と日本の対策 | サッカー日本代表考察

その走りの特徴は、回転数が早いというよりも、大股で走っている。

対抗する日本はどうか。

こちらの記事に日本選手のゲームデータが紹介されている。

外部参考サイト:データ上でも日本がコロンビアを凌駕! なんと原口が“速さ”であの韋駄天を上回る | サッカーダイジェストWeb

この記事で観ると時速32.1キロで原口が速い。

次が長友の時速30.6キロ、次が大迫の時速28.8キロで、遅いのは山口の時速22.6キロで最下位は本田の19.8キロとなっている。

セネガルのスピードはわからないが、スピードでは原口、長友が対抗できるようだ。

大迫も縦へ抜けるスピードで勝負できるかもしれない。

スペイン1-0イランの試合

守備的なサッカーは確かに問題があるのかもしれない。

6月21日のグループBのスペイン1-0イランの試合を観た。

イランはスペインに対して全員が自陣に引いて、フォーメーションでいうなら6-4でFW無しで守っていた。

ほとんど攻めることはできないのだが、たまにカウンターで攻めていた。

スペイン代表の怒りが記事になっている。

外部参考サイト:「あれはサッカーじゃない」。スペイン代表DF、イランの超守備的戦術を非難【ロシアW杯】 | フットボールチャンネル

記事はイランの守備的戦術を非難しているのではなく、イランの選手が接触もなく、本当は傷んでもいないのに倒れて時間稼ぎをする事に対して怒りを訴えている。

当然の事だが、スペイン代表の選手はアジアのレベルの低さを知らない。

アジアの試合では、こんな不快な事は日常だ。

守備的サッカーの弊害

正直観ていて面白かった。

アジアの低レベルなシミュレーションが、ワールドカップの舞台で、スペイン相手にどこまで通用するのか、この守備的サッカーをスペインがどうやって崩すのか。

しかし冷静に考えてみた。

もしこれを日本がやったらどうだろう。

この試合の場合イランが勝ったとしても、世界はおそらくイランを悪者の様に印象付けるだろう。

日本がこの戦術で戦ったら、たとえ勝てても同じように問題視されるのではないか。

そうなったらスポンサーはどう思うのか。

それを考えれば、リアクションサッカーは否定しなければならないし、ハリルホジッチ監督の解任も正解だったのかもしれない。

サッカー界を支えるファンの層

またこのスペインとイランの試合はコアなサッカーファンなら面白いかもしれない。

しかしそうでない、ワールドカップで盛り上がるだけの一時的なサッカーファンはどうだろう。

日本がずっと攻められていたら、たとえ勝ててもあまり良い印象ではないのかもしれない。

コロンビア戦の視聴率は48%だったらしい。

外部参考サイト:ロシアW杯:日本戦視聴率48.7%、瞬間最高55.4% – 毎日新聞

48%の多くはコアではないサッカーファンではないのか。

そう考えればたとえ負けてもパスを回して、あまり詳しくない視聴者にはまるで日本が攻めているかのように見えるサッカーの方が、見栄えは良いのではないか。

たとえ負けてもボール支配率の数値は相手を上回っている、つまり攻めていたと言えた方が、色々な営業的には良いのではないか。

イメージのサッカー

もしハリルジャパンのままで、ハリルホジッチ監督が引いて守る戦術を選択してしまって、それで勝ったとしたら、営業的にも、そして日本はパスサッカーだという所からも、離れていってしまうのではないか。

だから2か月前の、理由をあやふやにした異常な解任劇と、1か月しかない中での戦術の正反対の変更という無理なチーム作りが行われたのではないか。

サイト内リンク:西野ジャパンのチーム作りの理由を考察する | サッカー日本代表考察

アイスランドやスウェーデンの守備的サッカーはコアなサッカーファンからするととても面白いサッカーなのだが。

勝つ事にこだわるよりも、イメージを大事にするスポーツというのも不幸なものである。

南アフリカワールドカップで守備的戦術で結果を出した岡田監督が気の毒でならない。

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