6月8日試合前にスイス代表の戦術から弱点を考察

西野監督が会見で語った、スペイン代表vsスイス代表とポルトガル代表vsスイス代表の試合から8日NHKで25:50から放送される国際親善試合の対戦チームのスイスの弱点を考察する。スイス戦前の西野監督の会見の問題点も考察する。

スペイン代表vsスイス代表

偵察の意味を込めて、2018年6月4日に行われた国際親善試合スペイン代表(FIFAランキング10位)1-1スイス代表(FIFAランキング6位)の試合をダイジェスト29分間観た。

外部参考サイト:≪親善試合≫ スペイン vs スイス (2018年6月3日) – ニコニコ動画

スペインとスイスを比較するとスペインの方が数段格上と思うが、FIFAランキングではスペイン10位、スイス6位でスイスの方が各上になる。

スイスは4-2-3-1の布陣で戦う。

前半

前半どちらの攻撃も速い。
スペインと言えばパスサッカーのイメージがあるが、無意味にパスをつなぐ場面はない。

スペインはスイスに引かれても細かいパスを回して崩すのではなく、シンプルにサイドを変えて、フィニッシュまでが早い。

スペインは29分レアル・ソシエダ所属のDFアルバロ・オドリオソラのダイレクトボレーで得点する。

スイスは8人がペナルティエリア内で守備をしていて、ペナルティエリア内左から大きく浮いたボールがペナルティエリア外中央に出てしまい、スイスの9人目が下がってきてそのボールを追ったのだが、ダイレクトで決められてしまった。

守備の弱点を考えたいが、ダイレクトで決めたアルバロ・オドリオソラがすごいのであって、これは仕方がないのではと思う。

後半

後半に入って1点取ったスペインが変わる。

スペインはスイス陣内のハーフェーラインとペナルティエリアの間の中央で、明らかに無意味、遊び半分の様なショートパスを回し、スペインのFWが抜け出す用意をさせ、一気に縦パスを出す。

無意味とみせて意味のあるパス。

スペインはスイス陣内深い左サイドでパスを回しボールキープしながらスイス守備の隙をうかがう。
スイスも決して隙は見せないのだが。

見応えがあり、面白い。

62分にスイスが追いつく。
スペイン陣内スイスの左サイドからペナルティエリアの手前位置で右へ横パス、ペナルティエリア右で2番のリヒトシュタイナーがループ気味のシュートでゴール右隅を狙うが、GKがはじく、そこへ最後はACミラン所属の13番DFリカルド・ロドリゲスが詰めて同点。

引いてペナルティエリア内を固めるスペイン守備の届かない所で、難しい技は使わず、横パスを逆サイドまでシンプルに早くつないで、逆サイドにシュート、こぼれ球を詰めて得点。

スペインの様にわくわくさせるプレーはないが、基本的なプレーで得点する。
地味だがこれがスイスの強さの源か。

スイスの弱点を考察したいが、わからなかった。
弱点がない。

ポルトガル代表vsスイス代表

ただスペイン代表vsスイス代表の試合と合わせて、2017年10月10日に行われた2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選グループBの最終節ポルトガル代表2-0スイス代表の試合ダイジェスト27分間も確認した。

外部参考サイト:≪2018W杯欧州予選:最終節≫ ポルトガル vs スイス(2017年10月10日) – ニコニコ動画

この試合は両チームが予選突破をかけた大事な試合で、国際親善試合とは重要度がはるかに違う。

試合前の印象としてはアウェーのスイスが守備的に戦ってカウンター攻撃かと思っていた。

ポルトガルは変幻自在のパスとドリブルでスイスを崩す。

スイスは引いて守るのではなく、最終ラインと中盤までの幅が広がらないようフルコートでプレスし、固い守備からオーソドックスな展開力で攻撃を仕掛けるというサッカー。

スイスのこの試合のフォーメーションは4-2-3-1。

スイスの23番シャチリはラグビー選手の様な身体で、他の選手も同様。

スイスの失点の場面は、まだスイス守備がゴール前に戻りきらないうちに、ポルトガル左サイドから鋭いクロスをゴールエリア手前に上げられ、ポルトガル10番ジャカとスイス22番シェアとGKゾマーが交錯し、カバーに行った20番ジュルーの足に当たってオウンゴールしたものだ。

スイスはしっかり引いて守れば、ポルトガルといえどなかなか失点しない。
しかしカウンター気味に守備が戻る前にGKとDFの間に鋭いボールを入れてやれば、失点の確率が上がる。

まぁこれはスイスに限らずどのチームでもそうなのだが。

そうなるとFWのタイプは大迫ではなく、岡崎、武藤あたりになるのか。
ただし早い攻撃が出来ればとの前提で、パスを回しすぎるとこれはできない。

2失点目はスイス陣内でポルトガル右サイドを時間をかけて、まさに変幻自在のパス回しで崩され、逆のゴールエリア右までパスを通され、無人のゴールに流し込まれた。

スイスの左サイドの守備二人がポルトガルのパスに惑わされ、中盤まで上げてしまった。

中央の守備はその動きに合わせて上がるのが遅れてしまい、ペナルティエリア内左にフリーで侵入されてしまった。
これで勝負あり、となった。

日本の将来のパスサッカー

これが日本の求めるパスサッカーなのかもしれない。
しかしこんなパス回しはポルトガルやスペインやブラジルしかできないのだろう。

今回のロシアワールドカップの西野ジャパンの2か月の調整期間でできれば奇跡だ。

今回のワールドカップでそのベースを作れたとしても、次の2022カタールワールドカップには、今回ベテラン選手ばかり招集してしまった為、経験者が少なく、またザックジャパンの消極的なサッカーが繰り返されてしまうのではないか、と今は思ってしまう。

西野監督の会見

西野朗監督は7日に翌日ルガーノで行われる国際親善試合スイス戦の公式会見を行った。

外部参考サイト:日本vsスイス 試合前日の西野朗監督会見要旨 | ゲキサカ

その内容を要約すると以下の通り。

  • 選手のコンディションは上向いている。
  • 8日の試合もワールドカップのコロンビア戦に向けたチームを作る上の調整試合という位置づけで、仮想ポーランドとした戦術で試合はしない。
  • 1対1でボールを奪うのではなく、グループとしてボールを奪い、守備から切り替えて攻撃のトレーニング。
  • 報道ではリラックスしているとの記事が多いが、そうではなく、オンとオフを切り替えている。
  • ポゼッションサッカーとして縦への早い攻撃を否定しているのではなく、状況に応じてパス、カウンターなどを選択するサッカー。
  • スイスのプレスに対してどこまでポゼッションできるかも試す。

以上。

西野監督の会見への考察

本田にしても西野監督にしても守備というものに対して甘く考えているのではないか。

本田はいろいろやってダメだったら守備的に戦うという趣旨の発言をしている。

サイト内リンク:本田圭佑の「守備的戦術もある」コメントを考察する | サッカー日本代表考察

西野監督の会見では直接その趣旨の発言はないが、失点の可能性が高いエリアでの守備の考え方について、何も語られていない。

ワールドカップ本戦を含めて、8日の試合も日本陣内に押し込まれても失点をしない様に戦わなければならないという戦況が予想される。

この会見では奪ってからの展開というものを重視していて、どうする事によって失点を防ぐか、という事があまり語られていない様に感じた。

この合宿の調整の比重として、守備的な所から攻撃への切り替えの部分が多いいという趣旨の事を述べている。

重要なのは最少失点に抑える事であって、守備から攻撃への切り替えの早さは2番目の様な気がするのだが。

8日のスイス代表戦でその内容と結果が観られるだろう。

次の記事を書くチカラになりますので、1つづつ3つの応援よろしくお願いします。

ご覧いただいてありがとうございます。