2018.6.12日本代表4-2パラグアイ代表の試合内容

2018.6.12日本代表4-2パラグアイ代表。西野ジャパンが初勝利を飾った。試合は前半0-1でリードされたものの、後半4-1で逆転、トータル4-2で勝利した。勝利も大事だが、西野ジャパンの姿が見えた様な、試合内容が良かった事が何よりの収穫だった。

試合内容

試合は前半0-1でリードされたが、前線からの連動した守備とポゼッションで崩す横パス、インパクトを与える柴崎らからの縦パスなど内容は良かった。

後半は内容だけではなく、4得点という結果も奪い取った。

2得点はセレッソ大阪時代のコンビネーションを活かした、香川から乾の2ゴールで奪った。

オウンゴールが1点あったものの、終了前に香川がドリブル突破から4点目を決めた。

守備はまた2失点してしまったが、鹿島アントラーズの昌子と植田のCB(センターバック)のコンビネーションは、元鹿島の柴崎との連携を含めて本番でも戦えるものと思えた。

予想的中

試合前にこのサイトで予想した通り、香川と乾のコンビネーションで2得点を奪った。

サイト内リンク:6月12日パラグアイ代表戦試合前の先発予想 | サッカー日本代表考察

勝って嬉しいから調子に乗ってしまうが、予想スターティングメンバーもフォーメーションも当たった。

試合も勝って、予想も当たって、二倍嬉しい。

パラグアイの低パフォーマンス

対戦相手のパラグアイが本調子ではなかったという評論がある。

確かに日本代表は合宿で6月2日にオーストリアに来てもう10日になる。

当然時差ボケなどもない。

対するパラグアイは長旅でオーストリアに入って、体調がいいわけではない。

しかも南米予選が終了して、新しいチームで、今年はまだ2試合目だ。

良かった試合内容

しかし重要点は4-2という結果にあるのではなく、試合内容だと思う。

しっかりポゼッションしていて、前線からの守備も実行できて、チームのベースが見える内容だったという事だ。

宇佐美はピンチ

ベンチで観ていたパラグアイ戦の日本の控え選手もこの動きが出来れば、という考え方もあるが、実際交代で出場した原口、大迫は機能したが、乾と交代で出場した宇佐美は明らかに機能しなかった。

見ていたからできるというわけではない。

昨日の試合の放送に解説者として出演していた都並氏が的確に前線からの守備の時の宇佐美のポジショニングのズレを指摘していた。

乾の時は前線の大迫、香川、原口が連係を取れた守備ラインを作っていた。

しかし宇佐美が入ったら宇佐美一人がそのラインから外れ、一人自陣に引いた位置を取っていた。

相手サイドバックは宇佐美の手前に位置してボールを受け、そこを起点に攻撃を開始していた。

相手のサイドバックが受けると慌てて宇佐美はポジションを上げる。

すると宇佐美の後ろにスペースができる、又は宇佐美が来る前に相手はボールを出す。

そこから全体の守備のバランスが崩れてしまう。

宇佐美の守備のバランス意識は厳しい。

コロンビアの偵察

解説者の都並氏が、この試合で日本が勝てて相手のコロンビアは分析しにくくなったと解説した。

確かにその通りだ。

コロンビアに対してその戦略を惑わすいい結果になった。

ただしこの前線からの守備はもうコロンビアには通用しないだろう。

この試合にはコロンビア代表のコーチ・元アルゼンチン代表MFエステバン・カンビアッソらスタッフが偵察に来ていたようだ。

日本の前線からの守備を単純に解説すると前線からプレスする時は前から4-2-4に近い形になる。

相手の最終ラインからサイドへ配給される攻撃を抑える。

しかし前線の4枚は強いが中盤に2枚しかない為、そこをうまく使われると怖い。

当然この試合を見たコロンビアは色々な対策を考えるはずだ。

日本の前線守備の応用

日本代表はこの前線からの守備戦術をベースと位置付け、精度を上げるトレーニングをしていく事になるのだろう。

日本代表が本番コロンビア戦までのあと1週間で完成させた時、コロンビアもその対策を完成させるのではないか。

日本もこの戦術がすでにベースとしてあるなら、次は対策された応用を考える事ができるが、その時間はない。

ここでも新監督新チーム発足からの調整期間の短さが足を引っ張っている。

失点

守備の面を考えると手放しで喜べない。

相変わらず2失点している。

しかも前後半で1点づつ。

2失点共に最終ラインの裏を崩されてやられたのではなく、その前でやられている。

つまり中盤から前の選手の守備に対する考え方の問題でもある。

守備の期間

日本が攻められている時、守備をしなくてはならない、その期間の問題だ。

期間と言えば何日と連想してしまうが、守備が始まって終わる時間帯の事だ。

中盤の攻撃的選手はまだ危ない状態でも、守備の人数がいるからとか、もう取れたも同然だからとかの理由で奪ったボールをもらうような動きやポジショニングに入る。

これは優れた攻撃選手であればより強い。

その為奪いきれなかった時、危ない場面を迎えてしまう。

特に自陣PA(ペナルティエリア)周辺ではその意識がないと失点の可能性が上がる。

その細かい約束事、つまり戦術が今の西野ジャパンにはない。

守備を甘く見ているのではないかと思ってしまう所以だ。

サイト内リンク:本田圭佑の「守備的戦術もある」コメントを考察する | サッカー日本代表考察

守備は攻撃型選手が思っているほど単純で簡単ではない。

鹿島選手の連係

昌子と植田の守備は見ていて安心というレベルではなかったが、吉田と牧野のコンビと比較して劣るようにも感じなかった。

メリットとして同じ鹿島でプレーしていたので、柴崎とのコンビネーションも合う。

柴崎が活きればチームにアクセントをもたらす。

柴崎自身も良かった。

ボランチの位置からロンググランダーの縦パスを効果的に配給していた。

ガーナ戦、スイス戦で横パスが多く、時間がかかる攻撃で停滞感があったが、柴崎の縦パスでインパクトを与えた。

FK(フリーキック)やCK(コーナーキック)も精度の高さを見せた。

安全に隠れず挑戦する

縦パスは奪われると危険を招くという考え方もあるが、まさにそれが「失敗は駄目」という日本人の考え方で、ブラジルワールドカップでもその勇気がなかったため、敗退している。

失敗は駄目ではなく、「挑戦する」という意識を強く持たなければ、負けない事はできても、勝つ事はできない。

中央へ縦パスを入れ続ければ今度はサイドが空いてくる。

サイドの乾や武藤がプレーしやすくなるし、サイドを変える横パスも通りやすくなる。

右サイドの武藤

右サイドでの出場となった武藤もいいプレーをした。

持ち前のフィジカルの強さを活かして、空中戦でも負ける事なく、守備から攻撃への起点にもなり、前線からの守備にも貢献した。

スピードもあり、右サイドを突破するプレーで逆転にもつなげた。

酒井高徳

左サイドバック酒井高徳が縦への突破で何度もチャンスを作った。

パラグアイとスイスの違いもあるが、右サイドバックの時と比べて酒井高徳の突破力は素晴らしかった。

右サイドの酒井宏樹と長友とをどう起用するのか。

西野監督は本番の選手起用は悩ましいところだろう。

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