日本代表0-2ガーナ代表

日本代表は2018年5月30日、日産スタジアムでガーナ代表と対戦し0-2で負けた。試合観戦の感想や選手コメントへの批評、選手主導のチーム作りの問題点や日本サッカーの成長や育成、ワールドカップの戦い方を考察。

試合観戦の感想

ぼやけた試合だった。
何をしたいのかわからない。
徹底してパスサッカーというわけでもなく、引いて守る守備的なサッカーでもなく、前線から組織的にプレスをかけていくサッカーというわけでもなく、中途半端にパスを回し、中途半端に前線からプレスして。
ワールドカップで絶対勝つんだという意気込みは伝わらず、自分たちのサッカーをこれから作っていくんだと感じた。
ただスター選手がたくさん出ていたので、観ていてわくわくした。
サッカーファン以外にも多くの人に愛されるサッカーか。

守備はできていたのか

相手は1点取ったら2点目を無理に取りに行くことはない。
1失点目以降に守備がやられた感覚がないのは相手が無理に攻めてこなかったからだ。
相手は1点取ったら無理に2点目を取りに行くのではなく、カウンターで2点目を狙いながら守備的にプレーして、同点になったらまた普通に1点を取りに行って、逆転されたら無理に1点を取りに行くという戦い方をする。
ましてやアウェーならなおさらだ。
それが負けないように確実に勝ち点を取りに行く戦い方だ。

1点取った後でも同じようにプレーして2点目を取りに行くような強豪チームはない。
この試合でPKとFK以外は守備はやれていたと思っているならとても残念だ。

ゼロからのチーム作り

ゼロからのスタートでいつチームが出来上がるつもりなのか。
残り3試合の時点で、ゼロからスタートしてチームを完成させるつもりなのだろうか。
ゼロからスタートするのではなく、今やれる範囲で勝てる確率の高い戦い方をするべきだ。
それが田嶋会長の言う勝つ確率を「1%でも2%でも」上げる事ではないのか。

一体どこを見て戦っているのだろう。
ワールドカップはもうあきらめて、その先を見てゼロからチーム作りをスタートさせているのだろうか。

選手たちで話し合うサッカー

選手たちが話し合って作っていくサッカーだと、攻撃型の選手は守備をしなくなる。
攻撃型の選手は当然攻撃がしたいわけだから、それに都合のいい主張をする。
それが自身の力を発揮できる主張だから。

守備をしなくなるという言い方は少し極端だが、守備に対して一歩二歩遅れる。
しかし相手のレベルが高くなるとその一歩二歩が命取りになる。
ワールドカップの相手国はハイレベルだ。

ベテラン選手の意見も通りやすくなる。
監督がそれを尊重するわけだから、若手選手は逆らえない。
ベテラン選手たちが作るチームになる。

もしかしたら偉い人はそれを望んでいるのかもしれないが。

前線からの守備

守備の意識が低い攻撃型の選手は、組織的な守備サッカーを目指していたハリルジャパンでは呼ばれなくなっていたのだろう。
前線からの組織的な守備ができないと守備陣に大きな負担になる。
前線から組織的に守らなければ、ハリルジャパンで前線からの守備のおかげで負担を軽減されていた最終ラインの選手ではもたない。
あと3試合でそれに慣れることはできないだろう。
前線からの守備を期待していた岡崎はほとんど目立たなかったが、武藤と香川は前線からの守備で目立っていた。

日本サッカーの成長

守備的サッカーでは日本サッカーが成長する事にはならないと考える人々がいる。
果たしてそうだろうか。
守備的なサッカーから成長もできるのではないのか。
UEFA EURO 2016で観たアイスランドやウェールズも引いて守ってカウンターだった。
守備的でも大きく成長はできるのだ。

3バックシステム

3バックはウイングバックが攻撃時には有効だった。
サイドを素早く変える事で敵陣奥まで攻め込むことができる。
しかしそこまで。
サイドを替えて遅く攻める事でサイドを崩すことはできるが、その間に相手守備が戻ってしまってゴール前を固められる。
ゴール前を固められたら、自他ともに認める「1対1には勝てない」デュエルに否定的に育成されてきた日本代表選手たちは、サイドからボールを入れてもコール前では勝てず、相手にはじき返される。
ペナルティエリアの外から威力の無いシュートを放つが入る兆しはない。

勝つ為ならワントップはヘディングの強い選手でなくてはならない。
大迫もヘディングは強いが、ポストプレーでの強さで、相手と競り合いながら強力なヘディングシュートを決める強さはなかった。

どうやって勝つのか

どうやってワールドカップで戦うのかよくわからない試合内容だった。

相手がゴール前を固めるまでに攻め切らなければ得点は期待できないが、パスサッカーではカウンターは使わない。

田嶋会長は「1%でも2%でも」勝つ確率を上げると言っていたが、この試合では10%以上負ける確率が上がったように感じた。
後は西野監督の土壇場での決断で、南アフリカワールドカップの岡田監督の様に、超守備的からのカウンターで戦うしか勝つ手立てはないのではないか。

スペインのパスサッカーに憧れるのもいいが、もっと現実的に日本人選手の欧州での試合出場時間と得点実績などを考えて、日本がワールドカップでどんなサッカーをすべきか考えてほしい。

アイスランドやウェールズを見習うべきではないのか。

デュエルとフィジカルの育成

日本サッカーは幼少時からもっとデュエルを意識し、欧米に対抗する為のフィジカルトレーニングを科学的に行うべきた。
日本のエースだった中田英寿や本田圭佑、長友佑都など欧米の選手に対しても当たり負けない強い身体を作っている。
これは生まれながらのものではなくて、科学的なトレーニングによって得られたもののはずだ。
つまり日本人でも欧米に対抗できるフィジカルを作る事ができる証明だ。
デュエルが勝てないから逃げ道を探すようなパスサッカーではなく、デュエルを身につけた上でスペインのようなパスサッカーをするべきだ。
幼少時からフィジカルを作りながらパスサッカーを指導していくべきだ。

ワールドカップの戦い方

この試合で西野監督がやろうとしているサッカーの、世界の中での現在位置が見えたはずだ。
ワールドカップまであと2試合でこのサッカーを煮詰める事は出来ないとわかったはずだ。
残りの2試合をこのまま3バックシステムを試すのも、いろいろな理由を考えればいいだろうが、2試合でどうにかなるものではない。

あとは西野監督が決断するだけだ。
田嶋会長が望んでいるとされていて、技術委員会が方向性を示した、ワールドカップの後も日本人監督でいけるのかどうかは、西野監督のワールドカップ初戦の戦術の決断にかかっている。

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